TeXTeXです。嬉しいお知らせです。
なんとNvidiaの次世代グラフィックボードのプロトタイプと思われる画像がリークされました。まずは画像をば。
出典:reddit
この画像はredditのスレッドに投稿された画像です。(現在は投稿したアカウントが削除されており、投稿そのものを見ることは出来ません。)そのため、これはいったいどの製品をあるいはどのパーツをテストしたものなのか、いつのものなのか、GeForceなのかそれともQuadroやTeslaなのか、そもそも本物なのか、その多くが謎に包まれたままで明らかにされてはいません。それでも分かることはいくつかあります。そこを見ていきましょう。
まず分かるのはこれが明らかに開発初期の段階のカードと思われることです。上の画像を見れば分かりますが、製品版のカードと比較すると素子が散らばっておりその間隔も広く洗練されていません。また、上記の画像ではGPUが載るであろう場所にGPU本体の姿は見られておりません。以上よりこれは何かをテストするためのカードであり、製品としてブラッシュアップしていく段階ではないだろうことが分かります。
次に注目するのは右上に移っている端子です。そこにはPCI電源の8-pinコネクタが3つ見受けられます。もし仮にこの8+8+8 pinの電源が適正だったとした場合、考えられる最大消費電力は300W~420W程と思われます。(20%ほど供給電力のマージンを取っており、8+8 pinでは足りず、8+8+8 pinで安定供給可能とした場合。)GTX 1080は8-pinで最大180W、GTX 1080Tiは8+6 pinで最大250Wあったことを考えると、かなりの電力を消費していることになります。もちろんテスト用に許容量を大きくしている可能性もありますが、次世代でより消費電力が増えそうなことは予想が付きます。
最後に注目するのはメモリチップが搭載されており、GPUが載ると思われる中央付近です。
この画像からわかることの1つ目はメモリチップについてです。このメモリチップはMicron製のGDDR6メモリ MT61K256M32 (リンクはデータシート)と思われます。1チップは256Mbits×32=8Gbits でこれが12個搭載されているためVRAMは12GBの模様です。またメモリ速度が12~16Gb/s(モデルによって異なる)ということも分かります。さらに、メモリの大きさは12×14mmであるので、これをもとに画像内で大きさを見てみると、GPUのダイサイズは26×26=676mm2程になるのではないかと予想ができます。GTX 1080が314mm2で、GTX 1080TiとGTX Titan XPが471mm2であったことを考えると、この場合GTX 1080Ti比でも40%以上ダイサイズが大きくなる可能性があることを示唆しています。仮にこのテスト用のチップがGTX 10シリーズと同じくTSMC 16nmのプロセスルールで生産されており次世代のチップがTSMC 7nmのプロセスルールで生産されるようになるとするのならば、ダイサイズもかなり小さくなり消費電力も下がって前世代と特に変わらないダイサイズと要求スペックになる可能性もありそうですね。
これがそもそもGeForceの次世代チップ用テスト基盤なのかは不明ですが、そうであったとしたらワクワクできそうな部分と、ちょっと心配な部分が出てくることになります。これまで2年以上もかかって長い間開発して来たわけですから、きっと出てくる商品はそんな心配を彼方に追いやる素晴らしいものになると信じて正座待機しましょう。信じてもいいよね？
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