ル・マン24時間 2018 – オフィシャル マガジン -を購入しました

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こんにちは。TeXTeXです。

今年の6月16~17日にかけて行われた2018-2019 WEC第2戦 ル・マン24時間レース、みなさんもご存知の通り、トヨタTS-050 #8が見事総合優勝を果たしました。1985年から参戦し、途中で何度かの中断を挟むため20度目にして遂に飾った初優勝ということで、記念にauto sports別冊の「ル・マン24時間 2018 – オフィシャル マガジン -」を購入しました。

 

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特集内容としてはLMP-1のトヨタ特集がおよそ50%、LMP-1 non-HVが15%、LM-GTE Proが20%、その他15%といった感じでしょうか。

 

LMP-1のトヨタ特集に関しては、ウィナーとなった中嶋一貴選手特集、レースの振り返りと戦いの準備とその裏での出来事、簡易なマシン解説とありましたが個人的に面白いと感じたのは『アンソニー・デビットソンが明かすトヨタドライバー6人の「知られざる素顔」』の記事です。昨年までドライバーを努めており、今年はリザーブドライバーとなり共に戦ったアンソニー・デビットソンだからこそ見えてくるかくだライバーの素顔が書かれておりなかなかに読み応えがありました。しかしトヨタのホスピタリティの2階にはGran Turismoが置いてあり、その配線はホセがやってたとは。まるでGTアカデミードライバーの上位互換じゃないかw
(写真が下手なのは許してください…)

出典:auto sports

「知られざる素顔」と車両解説以外は古賀さんの記事なので、当然の如くのトヨタよいしょ記事。それでも小さなオペレーションのミスを除けば今年のトヨタは盤石だったので仕方ありませんね。実際に一昨年までAudiの開発テスト責任者を努めており今年はTV中継でル・マンに関わったヨアヒム・ハウスナーさんの翻訳記事内で

「トラブルが出たとき、考えたり議論したりするのではなく、直ぐそれに対処する解決方法を持っていること」は、耐久レースの鉄則だ。かなりの時間はかかったけど、彼らがようやくそのことを理解して結論に達し、正しく実現できたのは良かったんじゃないかな。スタッフの質などを考えたら、もっと早く勝っていてもおかしくなかったけどね。

とのありがたいお言葉を頂戴していました。まさに耐久で勝ち続けてきた上にいる方からの上から目線なお褒めのお言葉。願わくば今年の盤石な体制で2016年、2017年を戦えていたらこのような上から目線のお言葉をいただかなくてもトヨタの強さは示せたのでしょうが。残念ですね。

 

LMP-1 non-HVに関しては、貝島さんの記事なのでこれまた予想通りの予想通りの「こんなんじゃ勝てないよ~」って内容の記事でした。EoTである程度テクノロジーの均衡化は図っているものの、チームオペレーションにしたって当然ワークスチームに手が届くわけはなく…難しい問題ですね。かといってBoPでは莫大なお金をかけて参戦しているトヨタがバカを見るだけですし、ル・マンの運営の方には是非ともいい案を提案していただきたいものです。
また、LMP-1 non-HVクラスについても、オレカ・ダラーラ・ジネッタ・バイコレスの各マシンが見開き1ページで紹介されていました。マシンをの細かな違いを見比べてみると面白いかもしれません。(唯一自前でマシンを作って走らせているバイコレスだけは異色ですが)

出典:auto sports

 

LM-GTE Proクラスに関してはマシンやガレージの紹介がなされています。その量については
BMW(特集あり)>>アストンマーチン>ポルシェ>コルベット=フェラーリ=フォード
と言った感じで、新たに参入したBMWやマシンを一新したアストンマーチンは大々的な扱い、ポルシェは普通、残りが少なめといった印象です。この量の差に何かの思惑があると考えるか、違和感を覚えないかはアナタ次第。貝島さんのガレージ査定コーナー

出典:auto sports
も面白かったのですが、最近空力にハマってる私としましては6台のマシンのディフューザーを比べられるこのページが激アツでした。

出典:auto sports
アストンマーチン ヴァンテージとフォード GTのディフューザーはマシンのリアまでに抑える気がないのには笑います。来シーズンもまた巨大化するのでしょう。そして現在は(比較的)おとなしいコルベット C7.Rですが、C8が今年登場というお話なのでC8.Rが登場したらそれも厚盛になると思うとワクワクしてきます。

 

その他としてはポール・ダラ・ラナさん、ロマン・ルシノフさん、澤圭太さんと石川資章さんのインタビューにLMP-2、参戦マシンカタログという内容。インタビュー記事は「そんなことまで聞くの!?」ってな感じで面白かったですが、LMP-2とLMGTE Amaの空気感は凄いですね…仕方ないですが。

 

 

全体の感想としては盛り沢山なLMP-1のトヨタ特集もそうですが、アツいLMGTE Proクラスの記事も読み応えがありました。もうちょっと専門的なマシン解説もあってもいいとも思いますが、これはそういう本ではなく、より多くの人に読んでもらうための雑誌だと考えれば仕方ありません。ですが概ね満足で楽しめました。トヨタの優勝記念ということでならば買っても損はないでしょうね。

 

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