スマホのディスク残量がカツカツでやばいな~と思ったとき、多くの人はAmazonでmicroSDカードの購入を検討するのではないでしょうか。私もとりあえずAmazonで検索してみました。
すると数年前は32GBで2000~3000円もしていたものが、今ではなんと128GBが2000円弱で売ってるじゃないですか。しかもSanDisk製です。勢い余ってポチーするしかない!とポチーしようとした右手を抑えてその前に軽くレビューに目を通してみます。するとそこには偽物の文字が…。マジですか。やっぱり安いのには理由があるのか。でも載せてるベンチマークの結果が悪くない人もいる。うーん、買うべきか否か🤔。どうせ偽物でもブログのネタになるし試しに買うしか無いよねってことで買いました、SanDisk製 128GB128GB MicroSDXCカード。正式な商品名は「SanDisk microSDXC ULTRA 128GB 80MB/s SDSQUNS-128G Class10 サンディスク [並行輸入品]」です。
ショップは「通販19年目!秋葉原グッドメディア」で商品は↓。
外観
届いたMicroSDカードのまず表面をチェックしてみます。偽物SDカードは商品の印字が汚かったりすることがままあるようですが、この商品については十分綺麗と言える印字がなされています。
これだけで本物だとは言えませんがいわゆる低品質な偽物ではなさそうです。
同様に裏面を見てみます。するとそこにはMade in Chinaの文字が。
中国製だから悪いとは思いませんが、この手の商品は台湾製が多いんではという少し古い(かもしれない)知識を持っていたので心配になり急いで調べると、どうやら正規品も同様に中国製のようです。よかった、よかった。また端子部分のメッキも非常に綺麗ですし、外観からは本物にしか見えない商品です。
H2testwでチェック
外観は問題なさそうとなったらここからはPCでツールを使って調査していきます。まずは容量偽装フラッシュメモリテストツールとして有名なH2testwでチェック。
今回のテストではMicroSDカードをPCにマウントするためにTranscend製の↓のカードリーダをUSB3.0で接続しました。
また測定したPCのスペックは下図のような構成です。
128GBと大容量だったので結構測定時間がかかってしまいましたが、無事測定できました。その結果がこちら。
容量偽装されている製品だとこの中央の出力欄にエラーが出力されるのですが、そんなこともなくしっかりとテストを終了してくれています。ヨカタヨカタ。
これはどうやら偽物ではなさそうな感じがしてきました。では最後に速度を測定します。
CrystalDiskMarkでテスト
次におなじみCrystalDiskMarkで書き込み・読み込み速度のテストをしてみました。結果がこちらです。
Random ReadとWriteはまぁこんなもんかぁという結果でしたが、Sequential ReadとWriteはかなり帯域幅があります。公称値が80MB/sなのでReadはそれを軽く上回り、Writeも8割近くの帯域幅を有していることになります。正規販売品でも物によっては6割程度なんてこともありますしこれはかなり良い結果としてみることができます。
実際にUHS-Iと呼ばれるに転送規格に対応しているのですが、そのUHS-Iの理論値が104MB/sで今回のReadは94.91MB/sだったわけですから実に理論値の91.3%を叩き出しています。Writeこそ60%弱と及ばないものの4K動画撮影などの最新の個人利用でも全く不満を感じないレベルの数値が出ています。
ここで今一度Random ReadとWriteに目を向けてみます。先程はRandomの数字もバイト毎秒で表しましたが、アプリケーションを起動する際のIOPSと呼ばれる単位で見てみますと、Random Read(4kB Q1T1)で1653.1 IOPS、Random Write(4kB Q1T1)で509.3 IOPSとです。これはアプリケーション起動の快適さを保証するアプリケーションクラスのA1,A2のうちA1クラスをクリアしてもいます。A2にこそ届きはしないですが、いい製品だということに間違いはなさそうです。
結論
以上より私が買った格安microSDは本物と言えるスペックを持ち合わせていることが分かりました。中には偽物や不良品を販売しているショップがあるかもしれませんが、本物をあの価格で買えるというのも確かなようです。安くmicroSDを買いたいという人はショップに気をつければちゃんとした製品を買える模様です。機会があればまた買いたい製品です。
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